solo exhibition @ Galerie Metanoia [ PARIS ] --- 2018.6.08-6.14
朝の庭

 

午前四時三十分。

眠れぬ夜は朝に繫がり、黒い窓が薄くぼんやりと蒼くなっていくのを見ている。

蒼白い四角とそれを縁取る黒い太い線。

まるで松本竣介の画のような窓だ。

 

 

 

 

何かが立ち現われてくる瞬間、それが刻々と消えていく瞬間。

まだ人の気配が混じっていない空気の中を移動する粒子。

鳥と僕だけがこの庭を見ている。

わずか三坪の森の中でそっと気配を消すように静観した。

 

 

 

 

 

午前五時三十分。

今これを書いている部屋の窓はもう松本竣介ではない。

遠くに車のエンジン音も聞こえ始めた。

いつもと変わらない見慣れた朝の庭をそっと見て、ラジオをつけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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伊勢丹中心世界

 

お世話になっている『菜の花暮らしの道具店』さんが

新宿伊勢丹に出張展示されます。

器を中心とした展示ですが、僕の装身具も少し置いていただいています。

そうそうたる作品が一堂に会するこの機会。

お近くへご用事の際にはどうぞお立寄ください。

 

 

 

菜の花暮らしの道具店 in 伊勢丹新宿店

 

日時:2018.3.7(水)〜3.20(火) 10:30〜20:00

場所:伊勢丹新宿店本館5階 東京都新宿区新宿3-14-1

 

 

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もうひとつ。

こちらもお世話になっている『工房からの風』さんも

会期を追うようにして伊勢丹に出展されます。

こちらは今回、僕の作品の出展はありませんが

若手の作家の瑞々しい作品をご覧いただけるかと思います。

どうぞご一緒にお楽しみください。

 

 

工房からの風から 展

 

日時:2018.3.14(水)〜3.27(火) 10:30〜20:00

場所:伊勢丹新宿店本館5階 東京都新宿区新宿3-14-1

 

 

 

 

 

扉を開けたらそこはテーマパーク。

 

けもの『伊勢丹中心世界』より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ジャッカ・ドフニ

 

小説家・津島佑子さんの遺作『ジャッカ・ドフニ 海の記憶の物語』の文庫化にあたり

作品写真を表紙に使っていただきました。

 

ジャッカ・ドフニとは樺太のトナカイ遊牧民であるウィルタの言葉で

「大切なものを収める家」という意味。

 

物語はアイヌ人とニホン人の混血で、「鳥」という名を持つ少女チカップが

渡り鳥のように命がけの航海を仲間と共にする中での様々な感情が描かれる。

 

この物語を読んでいると僕自身のルーツや信仰、民族意識というものの源流は何処なのだろうかと

思いを巡らさせられる。

 

津島佑子さんは太宰治の娘であり、国際的に活躍された小説家であられた。

遺作となった今作には僕には未だ量り知れない重層的な思念が

大海原のように広がっている気がしている。

 

今後、折々にページを開き、違った感触を得てみたい世界だ。

 

このような素晴らしい文学作品に携わることが出来たことに感謝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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