ラスコー

パリのポルト・ド・ヴェルサイユ会議場で開催されていたラスコー展を観た。
実物のラスコーの洞窟は現在見学することができないので
そこから数百メートルの距離に複製画を展示する施設が作られている。
しかし、パリからそこへ行くのにも車の無い旅行者には困難な場所であり
ラスコーに興味をもっていた僕は落胆しかけたのだが
ちょうど今回の展示がパリで観られることを知って意気揚々と出かけたのである。




この展示は2016年11月から日本でも巡回を予定しているらしい。
なので展示内容にはあまり触れないことにするが
僕が一つ気になった絵があり、それがどうして描かれたのか
どのような想いでそれが描かれたのか、しばらく会場をうろうろとしながら考えていた。
そしてある一つの結論を自分なりに付けて帰国したのだが
やはり帰ってからも尾を引いていて、何か違う解釈もあるのではと
未だにラスコー人に想いを巡らせている。
人類の芸術の起源とも言われるこの洞窟壁画に想いを巡らせることは
同時に自分自身の制作の起源を発掘する作業でもあり
僕の作る動物たちもラスコーの動物たちと無意識下で繋がっていないだろうかと
期待を込めながら1万5000年前のフランスを脳内旅行しているのである。

その旅の模様はまた今度記したいと思う。







travels - -
パリ展4








約2週間のフランス滞在から無事に帰ってきました。
パリ市内の美術館巡り、郊外の小さな街への旅、ベルギーへの日帰り旅行など
展示だけではなく観光や勉強もできた濃密な旅になりました。
小さなアパートメントをシェアし、マルシェで仕入れた食材と近所のパン屋でパンを買い
朝食と夕食はほとんど自炊しながら過ごした時間は
まるでパリに住んでいるかのような生活体験でした。

展示の方も多くのフランスの方々に観ていただき
作品を通じて想いを交換することができました。
ここで得たもの、考えたことはたくさんあり
未だ整理はできていませんが、じっくりと消化して次に繋げていければと思います。

今回の企画をして下さり、パリ生活を共にした池袋のギャラリー上り屋敷さんで
7月に巡回展というかたちで展示をさせていただきます。
旅立った作品もございますが、新たに作品を加えて展示したいと思いますので
どうぞ遊びにいらしてください。





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パリ展3














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