前々夜



いよいよ明日は個展の搬入。
コツコツと作ってきた彫像たちを並べる日。
老人、鳥、動物、林檎、舟・・・。
どんな場所になるのだろう。
どんな人たちが観てくれるのだろう。

days - -
ドライフラワー



個展のディスプレイに使うためにドライフラワーを買った。
買ったとはいえ、ほとんど頂いたに等しい。
そのドライフラワーが溜息が出るほどに美しい。
写真はバラで、十分には伝わらないが色合いがなんともいえない。
花は枯れてもなお美しい。


すっかり魅了され花入れまで作る始末。

days - -
個展のおしらせ





「クロヌマタカトシ 個展」

日時:2011.07.01|金|⇒10|日| 休:06|水| 12:00〜18:00 (最終日17:00迄)
場所:匙屋  東京都国立市中1-1-14 松葉荘1階
在廊:01|金|、02|土|、03|日|、10|日|





僕の作っている彫像とは一体何者だろうか。

姿、形は仏像や彫刻に似ているとも言えるが
明らかにそれらとは違っている。
仏像のように崇高なものでもないし
彫刻のように圧倒的なエネルギーに満ちているわけでもない。

仮に暮らしの道具の延長だと考えてみる。

器や家具のように
はっきりとした用途は持っていないが
窓際やテーブルの上の一輪の花のように
暮らしの一部になれたなら。

そんなことを思いながら木を彫っている。

exhibition - -
途中経過


個展まで2週間をきりました。

いま僕の部屋では鳥が飛んでいたり
白鳥が並んで泳いでいたり
老人たちがじっと何かを考えていたり
みんなそれぞれ出番を待っています。
工房では地上の動物に着手しました。

彼らは
7月1日、匙屋に集合します。
彫像での個展はこれが初めてとなるので
僕自身どのような空間になるのか想像しきれません。

静かに。
賑やかに。

今はただひたすら彫る毎日です。


days - -
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白 鳥




works - -
展示のおしらせ



「un jeu de constraction」

日時:2011.06.11|土|⇒12|日| 11:00〜18:00
場所:douguya 岐阜県土岐市妻木町1262-1
主催:Upinde

●参加作家
douguya(古道具)
小川恭子(人形作家)
Tree people(服・小物)
クロヌマタカトシ(木工作家)
安江かえで(器)
FEUVIEIC(キャンドル)
sun&moon(キッズTシャツ)
MAU(金工作家)
Salepepe(焼き菓子)
DJ ISHIGE(音楽)
DJ yat(音楽)



土岐市にある、知る人ぞ知る良質の古道具屋さんの倉庫でのイベントです。
主催者の方々のセンスにより集まった作品がひとつの空間を創ります。

僕は各種匙、パン皿、林檎のオブジェなど出展しています。
お近くへお越しの際はお立ち寄りくださいませ。



(制作にばかり気をとられお知らせがギリギリになってしまった)

exhibition - -
白を塗る


プレーンな白を塗る。
木地が完成し着色に移る合図のように。

或いは白紙に戻す、ということか。

木の温度を一度ゼロにする。
そこからプラスマイナスを繰り返して自分の理想の白へ。

自分の理想の木へ。

days - -
梅雨と白鳥


梅雨らしく湿った空気。
でもまだまだ暑いというところまでは来ていない。
しかし日が当たると工房の温度はどんどん上昇していく。
断熱って必要だ。
真夏が怖い。

そんな中
雪原に静かに佇む白鳥を彫っている。
ここだけは涼しい。
今頃はシベリアにでもいるのだろうか。

days - -
紙箱の試作



個展に向けて準備を進めている。

彫像を納めるための箱をつくってみようと思い
黄ボールで試しにやってみた。
(黄ボールは別名「馬糞紙」と呼ばれる厚手のわら半紙)
試作は見事失敗に終わる。
折る、という作業がうまくいかない。
カッターで厚み分の溝を削ったがだめだった。
折った部分の繊維がボロボロになってしまうので
この紙は折ることに向いていないらしい。
もしくはもっと技術や道具が必要なのかもしれない。

物置からひっぱり出した製図用平行定規も空振りの感じ。

days - -
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