散歩記


久しぶりにカメラを持って散歩に出た。

春の温かい陽射しと

冬の名残を抱えた冷たい風が

融け合わずに同居している。

幅も深さも頼りなく流れる川の脇を歩くと

生命力を爆発させた菜の花が風に揺れている。


いちめんのなのはな

いちめんのなのはな

いちめんのなのはな

かすかなるむぎぶえ


山村暮鳥の詩を思い出しながら麦笛の音を探したけれど

聴こえてきたのはかすかなるうしのこえ。

午睡の字のお手本のように昼寝をする牛。

春眠はとくに気持ちがいいのだろう。







いちめんのなのはな

いちめんのなのはな

いちめんのなのはな

ひばりのおしゃべり


ヒバリも見つけられなかったけれどツグミの姿を写すことができた。

調べてみるとツグミは冬鳥で日本で越冬した後はシベリアへ向かうらしい。

この鳥もきっと旅支度を整えてこれからの長旅を想っているのだろう。

そう思うとなんだか凛々しく見えた。











いちめんのなのはな

いちめんのなのはな

いちめんのなのはな

やめるはひるのつき


昼の白い月は雲の向こうに隠れていた。

かわりに風に揺れる白い花をじっと見ていた。


しろいはながゆれる

しろいはながゆれる

しろいはながゆれる

しろいはながゆれる












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