solo exhibition @ CAFE DU GRACE [ 岡山 ] --- 2017.10.14-10.22
風50+

 

工房からの風。

それは千葉の市川市にあるニッケコルトンプラザ内で開かれる野外工芸展。

野外工芸展と聞くとクラフトフェアや手作り市的なものを連想するが

このイベントは実は少し趣が違っていて、「個人作家の個展の集合体」だと僕は理解している。

 

個展とクラフトフェアの違いは何だろうか。

それは作家とギャラリストの間で交わされる時間と

そこから生まれる責任と緊張ではないだろうか。

 

クラフトフェアの場合、多くの責任は作家自身にある。

作品の善し悪しや売上、それに対する指摘やモチベーションは

各作家に委ねられていて基本的に自由だ。

そこにクラフトフェアの大らかさがあり魅力がある。

 

一方、工房からの風(個展)は主催者と作家が密に言葉を交わし

一蓮托生になって表現を練り上げていく。

10月の開催日、その約半年前となる3月から顔を合わせた打ち合わせが始まり

当日まで緊張感を持って自分自身と向き合い何を作るべきかを考えさせられる。

 

僕は2012年に工房からの風に出展した。

当時の僕は匙や器を作りながら、彫刻を作っていた。

二足のわらじの様でいて、実は自分の気持ちはこの頃ほぼ彫刻に振れていた。

打ち合わせの中で彫刻一本で展示をしたいと僕が言おうとしたところ

主催者の稲垣さんから「彫刻でいった方がいいと思う」と先に言われてしまったのを覚えている。

それまでに交わした言葉は僅かだったと思うのだが、行間で伝わっていたのだと思う。

 

作家がこれから何処に向かって舵をとっていくことが最良か、ということを工房からの風は考え

その後その先に広がっていく景色を一緒に見ようとしてくれる。

そこに大きな魅力がある。

 

このようなやりとりを毎年50名の作家と行い、50の個展がひとつの場所で開かれる。

今年で15回目を迎えることを記念して「風50+」という冊子が出版された。

 

 

 

光栄にもこの冊子に僕の作品と文章を載せていただきました。

最近の流木を拾う中で思ったことに焦点を当てて

木との関係の中で思い巡らすことを書いています。

よろしければご覧になってください。

 

工房からの風のイベント当日、¥1000(税込)で販売するようです。

詳しくはこちらをご覧下さい。

 

 

 

他の作家の方々の作品や文章も気になるところ。

明後日から始まる岡山での個展準備のためにまだ目を通せていないので

帰ったらじっくりと読みたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

information - -
伊東

 

この4月に伊豆半島の伊東にてオープンしました

星野リゾート界アンジンホテルの客室に作品を飾っていただきました。

僕が作品を納めたのはスイートルームの5室です。

 

このホテルの名前にもなっているアンジンとは、

三浦按針(ウィリアム・アダムス)という英国人航海士で

江戸時代に徳川幕府に仕え、伊東の地で日本初の洋船を手掛けた人物です。
ホテルの前には記念碑があり、この地の特長的文化になっており

客室やロビーなどもそうした航海士アンジンにまつわるデザインで統一されています。

 

目の前には一面の海が広がり気持ちがいいです。

伊東に行くなら・・・。

是非。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

information - -
装丁

 

 

精神科医・中井久夫さんの新刊の表紙に作品写真を使っていただいている。

 

この本は全4巻からなるシリーズで、昨年に第1巻が刊行。

そして今月12日に第2巻が刊行される。

 

本シリーズは、統合失調症を深く探求した精神科医中井久夫先生の著作を

患者と医療者がともに読み、体験から考え、対話し

新しい統合失調症像をつくりだしていく試みである。

(本文より)

 

 

 

 

 

統合失調症という精神病に対して、僕は当初無知であり

自分と関係のないものと思っていた。

恥ずかしながら中井さんの著作もそれまでは読んだことがなかった。

しかしこの本を手に取ってみると、そこに書かれている人間の精神に対しての中井さんの考察や

患者さんたちの実体験による生の言葉に、深淵なるものを感じて驚いた。

そして自分に当てはまるようなことも、しばしば登場してくる。

僕も統合失調症の予備軍であることを自覚する。

僕だけではないと思う。

この時代に生きる人はみんな、精神的な抑圧を何かしら受けながら

日々を過ごしていると思う。

家族や身近な人が発病する可能性は大いにある。

他人事ではない。

 

この本のテーマは統合失調症だが、それは一人の人間の精神を掘り下げていくことでもあり

幼少期の体験から今に至るまで、その過程が丁寧に綴られていて

人間の精神に対する理解を深める内容にもなっている。

 

僕は精神の在り方に強い興味を持っている。

木を彫っているのも、自分の内面世界と対峙するためである。

 

木を彫るという行為には人間の精神を癒す力があるように思う。

世間との距離間、外界に向かい過ぎた精神を内側に戻してくれる。

僕は実際、木に救われた。

木を彫ることは自分の内面を掘っていくことでもある。

次々と現れる自分の業に対して、それを木に照らしながら折合いをつけていく。

自覚し、受け入れ、流していく。

落語は人間の業の肯定、とは立川談志の言葉だが

木彫も業の肯定かもしれない。

 

統合失調症になる人は、この業の肯定がうまくできずに

精神が絡まってしまうのだと理解している。

絡まってしまった糸はひとつひとつほどいていかなければならない。

健康な人でも、日々の生きづらさに一つや二つ結び目ができているかもしれない。

 

この本が多くの人の心をほどいてくれたら嬉しい。

 

 

 

 

※この本の詳しい情報はこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

information - -
Yの木

小説家・辻原登さんの新刊「Yの木」の表紙に作品を使っていただきました。

以前から本の装丁という仕事には興味があり
電子書籍が生まれても尚、物としての本の方に十分魅力を感じていましたので
こうして本作りに携われたことは大変嬉しいです。

小説は、哀れな世界観に、静かに感情の深淵を揺さぶられる作品です。
どうぞお読みになってみて下さい。

発売は8月25日に文藝春秋より。
詳しくはこちらからどうぞ。





information - -
出展

4/18-19 Ushimado Craft Sanpo 2








information - -
納品


小田原の地下街にあります菜の花・暮らしの道具店さんに装身具を納品いたしました。

菜の花さんとは少し前にご縁をいただき、小さな作品をお取扱いいただいております。
小田原、箱根、そして新しく藤沢にもお店を出され、工芸の裾野を広げながらも
確かな眼で選び抜かれた力のあるものが並ぶギャラリー兼うつわのお店です。
同じ神奈川にこういったお店があることは嬉しいことです。
僕は木工を始めた頃から度々展示を観に出かけていましたが
訪れる度に刺激をいただき身が引き締まる思いで帰路につくことが多いのです。

箱根、小田原のギャラリーは展示の時のみオープンですが
小田原地下街、藤沢の道具店は常設展示をいつでもご覧いただけます。
どうぞ足を運んでみてください。


information - -
春の展示

知らない間に梅の花が咲いていた。
季節は音も立てずに淡々と歩を進めている。
先の事を考えるあまり目の前の手が動かなくなっていた。
僕もしっかり足元を見て歩かねばならない。
冬の間にどれだけ蓄えられるか。
春を迎えられるように。




〈2015 spring schedule〉

4/3,4,5,11,12  個展  ギャラリーらふと(市川)

4/18,19  牛窓クラフト散歩 (岡山)
information - -
出展作品 2

流木


使っている木は材木屋で仕入れることが多いのですが
たまに流木や倒木も使うことがあります。
風雨や水流によって削られた木肌は決してまねのできない造形美があり
年月を重ねたその塊には何かが宿っているような気配があって
時に手を加えることも躊躇してしまうほどの完璧さと危うさを持っています。
完璧な流木になぜ手を加えるのだろうか。
果たしてこれ以上削る必要があるのだろうか。
自問しながらもその木のその先を見てみたいという欲望のままに
もしかしたらその危うさゆえに手を加えてしまうのかもしれません。





チェス


今回の展示会場となるお店は普段は古道具屋であり
ロシアと日本の古道具を主に扱っています。
このチェス盤も木製の古いもので、それに合わせていくつか駒を作りました。
まだ習作といった感じですがいくつか展示したいと思います。
「ショーシャンクの空に」の主人公のように夜な夜な少しづつ削っていましたが
一通り揃えるにはかなりの時間を要しそうです。


※その他にも羊や鳥といったオブジェ、装身具などを出展予定
information - -
出展作品 1


13日からの個展では新作に加え旧作も展示いたします。
この機会にどうぞご覧ください。





撮影:白石和弘



information - -
HP更新のおしらせ


ホームページのworksに作品を追加いたしました。



information - -
| 1/5 | >>