solo exhibition @ CAFE DU GRACE [ 岡山 ] --- 2017.10.14-10.22
無力

 

土は押すと吸収される。

木は押すと反発される。

 

土は何もない。

木はすでに在る。

 

土は立ち現れたふりをして

大海のように笑う。

木は最初から最後まで屹立して

山塊のように微笑む。

 

僕は時間をかけて

立ち尽くしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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偶然

 

偶発的なものをどれだけ呼び込めるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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釣り

 

 

 

最近釣りを始めた。

まだ片手で数える程しか出掛けていないのだが、これは楽しい。

 

ある彫刻家は「何もすることがない、彫刻家は釣りに出る」と言っていたけれど

ちょっと真に受け過ぎてしまったかもしれない。僕が彫刻家ならば。

 

 

 

釣りをしている間はもっとぼーっとしているものだと思っていたけれど

とんでもなかった。

頭の中は目の前にいるであろう魚のことで一杯で

その魚をどうやって誘おうかしか考えていない。

時々は海の彼方や空を飛ぶ鳥を観て、ああいいなとは思うものの

それを自分のものに捉え直すには及ばず、直ぐさま魚に気持ちが戻る。

僕だけの幻想かもしれない竿先の魚に。

 

とはいえそろそろ、何もすることがないとも言っていられない。

作らねば。ならない。

 

なにを?

 

 

 

 

 

 

今朝の夜明け前の空のようなものが作れたら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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螺旋


夢の中の男は言った。

「時間は一直線ではない。スパイラルなんだよ。

現在も過去も未来も螺旋状に存在していて流動しているんだ。」

「生命の循環のように?」

「そうだ。それだ。だから動物にも植物にも時間軸はないだろ?」



僕は目が覚めて窓からの眩しい光でいつもの朝だと思った。

そして男の言っていたことを妙に納得したように噛み締めていた。



















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手を彫った。

 

手は顔の次に感情を表す部分だと気がついたのは

2年前に「白い時間」展で何かの行為に没入する人物像を彫っていた時だった。

それ以来、ある意味、手を彫る事と顔を彫る事が同列になり

表現したい感情や表情はひとつに込めればよかったので

人物像は顔を彫れば全身を作らずとも満足だった。

しかしどこかで手を、手だけを彫ってみたいとそう思っていた。

 

そして今回、顔を彫るように手を彫ってみた。

顔と同様に複雑な作りで、指先ひとつの方向で表情が変わってしまう。

緊張と対話。

これはまた奥深い。

 

パリでロダン美術館を訪れた時に、恐くて全身など見れずに

ただただ手だけ見ていたのを思い出した。

それだけでも圧倒的な彫刻だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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京都

 

7月に予定している京都での展示会日程が決まりましたのでお知らせします。

 

日時:2017.7.21(金)〜8.02(水) 12:00〜19:00 木曜定休

場所:mina perhonen galleria 京都市左京区河原町通り四条下ル市之町251-2 寿ビルディング3階

 

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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雨滴

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白へ

 

白雨 

明るい空から降る雨。夕立。

 

白風

秋の風。

 

白夜

日暮れと夜明けがつながる闇のない夜。

 

白露

月に照らされ白く光る露。やがて朝日に照らされ消えていく。

 

白南風

梅雨のどんよりとした雲を吹きとばす南風。

 

 

 

白い季語を集めて眺めてみる。

明るくて、儚い。

汚れやすく染まりやすく消えやすい。

 

 

 

白い時間

僕が2年前に行った展示会のタイトル。

自己没入する人物の意識が無意識へと溶けていく瞬間を表現しようと思った。

 

そして今再び、白い時間へ向かう。

内なる光と生命の灯の間を揺れながら

掴むことができない、立ち現れるのを待つことしかできないもの。

眼には見えない、けれどそこに在る、気配というべきか。

それは僕が木を彫ることを始めてからずっと追い続けているもの。

近づいているのか遠のいているのかもよく分からない。

 

 

もっと目を凝らし、耳を澄まし、思考せよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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伊勢丹

 

伊勢丹新宿店にて開催される春の企画展2つに参加します。

 

 

○菜の花暮らしの道具店

2017.3.01(水)〜3.14(火) 10:30〜20:00

伊勢丹新宿本館5階 キッチンダイニング/プロモーション

http://kurashinodouguten.com/?p=2142

 

 

○工房からの風から(前期)

2017.3.15(水)〜3.21(火) 10:30〜20:00

伊勢丹新宿本館5階 センターパーク/ザ・ステージ#5

http://blog.hinata-note.com/

 

 

 

※菜の花暮らしの道具店では装身具を、

 工房からの風からでは鳥のオブジェを出品します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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小屋改装記 04

 

小屋の改装を昨年末から始めて約一ヶ月半。

2月8日に第一期改装期間を終えてアトリエをこの場所に移した。

改装記が04なのにもう最終回となってしまい

本来ならばこまめに記録を残していく予定が現場仕事に追われる毎日で

肉体労働のあとにパソコンに向かう気力がなく

ただただベッドにダイブする日々だった。

 

作業をしていると予定外のことが次から次へと出てくる。

床も柱も天井も、水平垂直の訳がなく窓や扉はすんなりとは入ってくれない。

理想のグレーはホームセンターには並んでいないのでその都度、色を混ぜて作った。

一つの部分が出来上がると、その周りの部分に違和感が発生してくる。

理想と現実との距離に途方もないものを感じながら

今回はどこまで追求するのかを手を動かしながら線引きをしていく。

 

この家の何を残して何を削るか。

 

それは木彫をするときの感覚と同じだった。

自分とこの家との違和をできるだけ取り除いていくこと。

澱みなく流れていくということ。

光も風も時間も絶えず留まらず

新鮮なものがやってくるということ。

 

そんなことを考えながら、この家に手を加えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

密かにこの場所を 白雨 と名付けることにした。

 

明るい空から降る白い雨は

乾ききった砂埃の舞う大地を静かに潤し

留まらずに流れ過ぎ去って

澄んだ新鮮な空気を後に残してくれる。

 

 

 

この場所での新たな制作がそんなものになればと願っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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